「死々若、話がある…。」
居間にいる死々若丸に鈴木が言う。
「何だ?」
いつもと違って真剣な顔をしている鈴木に戸惑いながらも、死々若丸は読んでいた本を閉じる。
鈴木は突然、
「実は、お前が許すなら樹里ちゃんと結婚しようと思う。」
といった。顔からして、本気らしい。
「…。」
「死々若?」
二人の間に長い沈黙が流れた。

「…貴様が…。」
「?」
「貴様が居なくなればせいせいするわ!!」
怒鳴る死々若丸。しかし、その目からは涙が流れている。
「死々若…。」
「俺たちの目的は、強くなって浦飯達に借りを返すことだろう!?  恋なんかしている暇などあるのか!?」
死々若丸は窓を開ける。
「帰る。」
「待てよ!」
鈴木は死々若丸を引き止める。
死々若のおかげで、やっとわかった。
自分のことを思ってくれてる人は、すぐ近くにいると。
「樹里ちゃんには、断るよ。」
「本当か?」
「ああ。」
死々若丸は、窓を閉める。もう、帰る必要がなくなったから…。

次の日、鈴木は樹里と付き合うのをやめよう。と電話をした。

「「えー!?樹里ちゃんふられちゃったのー!?」」
小兎と留架が同時に叫ぶ。
「うん。でも、いいの。鈴木さんが、夢を 叶えたらまた、付き合おう。それまで 待っていてくれ。って言ってくれたから、 私、待つことにしたんです。」
樹里は、優しく微笑む。
((樹里ちゃんは、強いなぁ…。))
そう思う二人であった。

 好きだって言えない人の為にLove Love Love  song贈りましょう
 洗いたてのふんわりタオルそっとそっとそっと 手渡すみたいに…。


あわわ…死々若泣いちゃったよ!しかも、鈴木にフラレたから(笑)じゃなくて、恋にうつつをぬかす鈴木さんが情けなくての涙なんですね!…もちろん前者の気持ちもあるんでしょうけどv
いやはや‥ちゃんとファイターなんですね、彼らは!
そんな気持ちをわかってあげる樹理ちゃんが健気…。
猫鮫さん、どうもありがとうございました!