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時代が違う。

2020.10.27

そんな「鬼滅」に映画が、公開からわずか10日で興行収入100億を突破!とのことで話題沸騰!
金曜に公開されて土日と3日間だけで46億ですってよ…

100億突破したのが、歴代最速だそうです。
これまでの最速は「千と千尋」の25日間だったそうで。

千と千尋といえば2001年に公開になった、日本の歴代興行収入第一位の映画。
ちなみに308億だそうですがどこまで迫れるか…
いやべつに記録とかどうでもいいんだけど…


それに絡んで、

「SNSが今ほど普及してなかった時代にこの勢いだった千と千尋すごくない?」
みたいな話題があがっていましたよ。

いや…どっからつっこんだらいいのか…


まず、
確かに2001年にはまだ 今ほど一般人がいつでもどこでもインターネットで情報収集や発信ができる状況ではありませんでした。
そして、2020年現在のブームはSNS等インターネットを介して拡散・共有されることが多いです。

が、
「そうじゃなかった時代に千と千尋…すご~い」
は違います。

一応いうとSさんは千と千尋好きです。個人的な好みとして、もののけよりハウルより千と千尋派です。
決して「実はそんなにすごくないよ」とか言いたいわけではないですのでお間違え無きよう。

ただね、
千と千尋があれだけすごい勢いだったのは まず 「もののけ姫の次の宮崎駿監督作品」
だったからです。


今はもう ジブリの歴代興行収入はハウルに抜かれていますが、
とにかく「もののけ姫」の衝撃はすごかった。
「もののけ」が当時どれだけ世間を震撼させたか、改めて知りたい方は各自確認を…

その「もののけ」の次の作品!!!
あのジブリの、宮崎駿の、新作映画!!!

これだけでものすごい期待度だったわけですよ!

今回も気合入ってるっぽい、気になる~っていう人が映画館に足を運んだ。


そういうことなのです。


「大ヒット作の次の作品は売れる」法則ご存じでしょうか。
千と千尋の大ヒットは、むしろもののけの凄さを表しているのです。


FF7がリメイクされるというニュースを聞いたとき、「FF7ってそんなにすごいの?」と質問したら
「FFシリーズで一番売れたのはFF8」と教えてもらいました。

なるほど!
そういうことなのです。


もちろん千と千尋も単独の作品として良かったから 最終的にそれだけの興行収入につながったし、その後の作品へとつながっていったわけです。実際ハウルも映画館で見たもん私

しかし、そういう流れを無視して「インターネットが~」っていうのだけで語るには
あまりにも乱暴
あまりにも浅い

当時の勢い、みんな忘れちゃったの???

と思ったわけです。


そして、この、
「もののけは当時本当にすごかった!あの衝撃!」とか
「それを受けて千と千尋も公開前から物凄く話題になってたでしょう!!」とかいうのは

テレビ

テレビでたくさん特集されていたから
あるいは雑誌で

というのが大きいのですよ。
そう。当時はまだまだテレビの力が強かった!
だから「インターネットが~」じゃないんですよ。


当時を生きていた人間として、後年の曖昧な記憶で史実を変えないよう気を付ける。

(ここまで読んで山田君は?猫は?と思った人は、それっぽい意見に流されないでちゃんと歴史を覚えてるのでえらい。)