2003/12

男は唐突に死々若丸を強く抱きしめた。
「お、おいっ?」
「ごめん…死々若、ごめん…」
包み込まれて顔は見えない。が、聞こえてきたのは今にも泣き出しそうな声。
死々若丸は抵抗するのを止めた。
なんだか…この感じには覚えがある。ずっと前から…そう何度も感じた温度だ…
「鈴…木?」

〜2700hit小説のみどころ挿絵
あいかわらず鈴木さん描くのは命がけです。