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平成を螺旋で辿る

2019.07.29

そんなわけで渦の本!
ちゃんと中身の感想も述べよう!?


概要としては
2019年から6年ずつ遡っていく全六章。(最後は1989年)
平成の時代を振り返っていく構成が面白いです。

一章の主人公と同じ、ここまでだいたい平成で育ってきた者なので
途中の章では「そんな時代もあったな〜」と懐かしく感じました。厚底サンダルが出てくるなど(^O^)
昭和末期のことは知らないので、(自粛ムードなど)話には聞いたことあるけど。という感じ。
きっと未来、今懐かしい章も過去の伝説のようになって、最新の章も「そうだったなあ」と懐かしくなるのだろうな。

そういった意味でも「また読み返したくなる」本だと思います。
そのたびに新たなる発見がある、うーんまさに渦イズム。繰り返しと成長、いいね。(満悦)


それぞれの章でそれぞれ
人生にちょっといきづまって、いや、はぐれている人が
いつの間にか迷い込んだ不思議な案内所。
螺旋階段に巻き貝のオブジェ、謎のおじいさん
そこでアドバイスと「渦モチーフの何か」を述べられます。

そのあと、
そのアイテムがキーになるような展開があり
ちょっと晴れる。


そんなお話です。

「蚊取り線香の章」「花丸の章」
なんてタイトルもいいですね、いろんな渦を集めてきてくれましたね。


過去に遡るにつれ
先の話で出てきた人やその関係者のことが掘り下げられていく。

何度も「あ!」(これさっきの話で出てきた…)となりました。
そして前の話を読み返したくなる。
な〜るほどなぁ〜。


6章ともなるとどんどん絡みが増えていくので
なんか付箋はったりマーカー引きたい…wと思いました。情緒無いw


続く!?